「イン・ハー・シューズ」(2005)


レンタルDVDにて観賞(英語音声・英語字幕)。


イン・ハー・シューズ [DVD]

イン・ハー・シューズ [DVD]


頭は良いがルックスに劣等感を抱く姉。逆に美人だがそれだけがとりえの妹。全く性格の異なる二人は一番の親友であると同時に最低のライバル同士。お互いの欠点をズケズケと言い合う仲だ。
ある事件をきっかけに姉妹は大喧嘩をし、妹は疎遠になっていた祖母の元に身を寄せる。そこには死んだ母にまつわる悲しい家庭の事情があった…。


とても丁寧に作られた映画で非常に好印象。これまでのかわい子ちゃんイメージを逆手に取って体当たりの演技をするキャメロン・ディアスも、観る度に全く異なる役柄で魅了するトニ・コレットもどんぴしゃのキャスティング。些細なエピソードが後半になってぐらぐらと効いてくる。泣いちゃうよねー、あれは。
欲を言えばサイモン(姉の恋人)の性格にもうちょっと肉付けがあれば(+私好みの男なら)良かったけど、そこまでは時間的にも無理だったかなー。ただこの人と付き合ってれば常に美味しいものにありつけそうで、それはそれで羨ましい。


私自身も姉が居る身だが、良くも悪くもこういう関係ではないのでその点での共感はなかった。しかし実際にすごく仲の良い姉妹も沢山知ってるし、こういうのは姉の方が色々思うところがありそうである(確認するのが怖いな…)。妹は所詮気楽な立場ですからね、「ちびまる子ちゃん」みたいなもんで。


中身の詰まった小説をじっくり読み終えたような充実感のある映画だった。地味だけど(&かなり女性向けだけど)観て損はしない内容だと思う。