「ナイト・ウォッチ (Nochnoi Dozor)」
年末一時帰国中にブックオフにて購入。サイズでかっ!
- 作者: セルゲイ・ルキヤネンコ,法木綾子
- 出版社/メーカー: バジリコ
- 発売日: 2005/11/29
- メディア: 単行本
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「光と闇の超能力者がお互いを監視し、そのバランスで保たれている人類の平和。いまそのバランスがゆらぎはじめた…。」(帯より)
ダーク・ファンタジーとしての基本設定や用いられるアイテムにそれほど意外性はないが、世界観がきっちり構築されており、また現実世界と「異人」達の世界との繋ぎ方が上手いので、すいすいと読めた。(「呪いのじょうご」って言うのには違和感あったけど。じょうご型の渦巻ってことだよね)
「光vs闇」=「善vs悪」ではなく、片方の勝利ではなく双方の均衡が重要なモチーフになっている辺り、どうしても少し前の緊張した冷戦構造を深読みしてしまう。まあ作者もそこらは意図的にやっているのでしょう。
「何故ロシアなのか?」という問いにも一応答を準備してるし(本当はもっとこの辺を突っ込んでほしい。続編に期待?)、なかなかお勧めかも、サイズがもっと小さければ、ねえ…。
で、調子に乗って本日からレンタル開始のDVDも借りて観ました(露語音声・英語字幕)。
良い意味でB級のヤバヤバ感が炸裂していて、これはこれで良し!ですかね。へたれなアントンとは対照的にイカれてる両ボスがまたよろしい。
後半、原作とは違う展開を見せてたけど、これも続編でつじつまが合うようになってるのかしらん。