街ぐるみで一冊の本を読む
"Düsseldorf liest ein Buch"とは、今月末からデュッセルドルフで約一ヶ月間催されるイベントのこと。市が本を一冊選び、その本についての朗読会や討論会、関連映画上映会などを各所で行なうという試み。
http://www.duesseldorfliesteinbuch.de/
今年で3回目のこの催し、昨年の対象本は泣く子も黙る(?)ギュンター・グラス「ブリキの太鼓」だったが、今年はガラッと趣きを変えてトルコ出身の作家、Emine Sevgi Özdamarの "Die Brücke vom Goldenen Horn"という作品が選ばれている。
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トルコ出身といってもドイツ語で小説を書いているわけで、現代ドイツ(語)文学の担い手の一人と言えるだろう。
ドイツの文学賞も数多く受賞しており、幾つかの作品は英訳もされている(日本語訳はまだない)。デュッセルドルフに住んでいたこともあり、今回選ばれた小説はその時に書かれた作品だと言うこと。
こういう情報を入手するたび、本を読むのはもちろん朗読会などを楽しめるようなドイツ語能力が無い自分がつくづく恨めしくなる。もっと精進しないとなあ(と言った先からすぐ忘れているわけだが)。
ケルンでも来月は同様のイベント "Ein Buch für die Stadt"があるらしく、こちらは村上春樹の"Gefährliche Geliebte (国境の南、太陽の西)"を取り上げるらしい。ドイツ人は本当にハルキが好きだなあ。
http://www.stbib-koeln.de/literaturhaus/v24.htm#buch
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こういうイベントが各都市で催されているというのは面白い。日本でも同様の催しはあるんだろうか。今度調べてみよう。