「ドア・イン・ザ・フロア」
日本公式サイト:http://www.herald.co.jp/official/door/index.shtml
日本では今年10月公開予定だけど、ドイツでは既にDVD化されているので早速借りて観賞。(英語音声・英語字幕)
うーん、「未亡人の一年」の第一部だけを独立した映画にする、というアイデア自体はなかなか鋭いと思ったのだけど…。
映像化すると、特にセクシュアルな部分が強調されてちと恥ずかしい(私ってウブ?)。あと、アーヴィングの作品は暗くて重い内容をあの独特のひねたユーモアで包んでいるところが特徴なのに、そのコミカルな部分が映画では上手く生かしきれてないように感じた。全体的にシリアスすぎてテンポが悪い。
テッド役のジェフ・ブリッジスはアーヴィング作品のキャラクターを上手く体現していると思う。どうせならテッドをもっと前面に押し出してほしかったなあ。マリオン役のキム・ベイシンガーも決して悪くないけど、もう少し若い女優さんを使っても良かったのでは(原作での設定が三十九歳なので)。
ルースとエディの存在も当然ながら中途半端だし、結論としては、やっぱり「まあ原作読みましょ、原作」でしょうかね。
原作: 未亡人の一年〈上〉 (新潮文庫) / 未亡人の一年〈下〉 (新潮文庫)
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2004/11/04
- メディア: DVD
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