先月読んだ本から
師走は忙しいので簡潔に:
- 作者: デイヴィッドミッチェル,David Mitchell,土屋政雄
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2015/10/27
- メディア: 単行本
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- 作者: デイヴィッドミッチェル,David Mitchell,土屋政雄
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
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長崎は出島を中心に繰り広げられる西洋人と日本人の様々な陰謀と駆け引き。微妙に史実からずらされてはいますが資料を丁寧に読み込んで構成されたと思える内容で、しかも外国人の視点が中心になっているので日本の時代小説にありがちなヘンな精神論とか日本人論に踏み込まず、物語そのものの面白さを堪能できるつくりになっています。海外小説なんて読まないよ、という人こそ読んでみてほしいなあ。
「読んで、訳して、語り合う。」:
堀江:世界文学を読むというのは、人を信用することですよ。自分が読めない言語を訳してくれた翻訳者を信用して、出会いをくれた恩人として記憶に残すべきなんです。翻訳というのは、翻訳者がそのときに使いこなせる日本語を用いて、今の自分にはこれが精一杯だという言語体験を指しだしたものなんですよね。(P.52)
うう、堀江敏幸氏の性格の良さが滲み出る発言(感涙)。それに比べて、
都甲:(略)日本で海外文学というとセンスいいとかおしゃれ、かっこいい、頭いいみたいな雰囲気で売ろうとしているけれど、完全に間違いだと思います。文学って、わけのわからないおっさんが家に上がりこんできた、みたいなことですよね。(P.32)
おっさん呼ばわり(笑)。でもこれもまた、ものすごく頷ける発言だったりして。
- 作者: キルメン・ウリベ,金子奈美
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2015/10/17
- メディア: 単行本
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- 作者: 早稲田文学会
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2015/11/05
- メディア: 雑誌
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国境を超える現代ヨーロッパ映画250 移民・辺境・マイノリティ
- 作者: 野崎歓,渋谷哲也,夏目深雪,金子遊
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2015/10/17
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