「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」(ジュノ・ディアス)


図書館にて借出し:


オスカー・ワオの短く凄まじい人生 (新潮クレスト・ブックス)

オスカー・ワオの短く凄まじい人生 (新潮クレスト・ブックス)


読んでいて、ふと思い出したのは↓のタイトルでした:


シェイクスピアはわれらの同時代人

シェイクスピアはわれらの同時代人


ヤン・コットがシェイクスピアの陰謀渦巻く歴史劇の中にポーランド現代史を幻視したように、
著者はSF/ファンタジー/アメコミの中に自らが身を置くドミニカの歴史を見た…そんな印象を
受けました。それほどまでにラスボス=独裁者の存在が非現実的で圧倒的だったということでしょう。


私自身はSFやアメコミにそれほど詳しくないので普通に面白かったくらいの読後感でしたが、その手の
人たちには大ウケしそう…個人的にはオタクな主人公より、凛々しいお姉さんを始めとする女性陣に
惹かれました。女はいつも現実的ね(笑)。



カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険

カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険

アメコミ絡みの小説だと↑なんて好きだったんだけど…これって全訳じゃなかったんでしたっけ。



チボの狂宴

チボの狂宴

↑こちらもドミニカの同時代を舞台にしているそうなので、比較のためにもそのうち読む予定。