2009年ベスト


やっぱり年末って忙しい…というわけで、一旦締めておきます(読了順、リンク先は読了時の感想):


<文芸系>


ブロデックの報告書」(フィリップ・クローデル):映画監督作も公開中で、今後の活動に要注目。
神器−軍艦「橿原」殺人事件」(奥泉光):傑作なんだけど人に薦めるのが難しい…。
シャムロック・ティー」(キアラン・カーソン):個人的には今年のベスト1ってことで。
アフター・レイン」(ウィリアム・トレヴァー):上手い、そして恐ろしい。
ミレニアム」1−3スティーグ・ラーソン):公式的には今年のベスト1でも無問題。
通訳ダニエル・シュタイン」(リュドミラ・ウリツカヤ):不毛の歴史と豊穣な物語が両立する事の奇跡。
グラーグ57」(トム・ロブ・スミス):情けは人のためならず、逆もまた真なり?
宵山万華鏡」(森見登美彦):モリミー成長した!



<ノンフィクション系>


移民還流」(杉山春):笑って日本に残れるようにしてあげたい。
日本語ヴィジュアル系」(秋月高太郎):意外にも教えられる事が多かったので。
累犯障害者」(山本譲司):「獄窓記」正・続も読みました。言葉を失う…。
東京大学のアルバート・アイラー」(菊地成孔大谷能生):文庫買いました。
ポスト消費社会のゆくえ」(辻井喬上野千鶴子):やはり上野千鶴子恐るべし。
トーヴェ・ヤンソンとガルムの世界」(冨原眞弓):ムーミンだけじゃ勿体ない。
ニッポンの思想」(佐々木敦):蒼かった自分を思い出して赤面。
東京骨灰紀行」(小沢信男):街歩きに新たな視点を教えられました。
長寿大国の虚構」(出井康博):切実な問題です。
ニセドイツ」1、2(伸井太一):第三弾も期待してまーす。



日本人作家の小説はもっと読んでいるはずなんですが、これというものにあまり当たりませんでした。むしろノンフィクション系に
興味をひかれるものが多かったです。
映画はドイツ映画祭以外に映画館に足を運ぶことがなかったという…引きこもり傾向は今後も続きそうです。
アートは「テオ・ヤンセン展」「骨展」が秀逸でした。