「振仮名の歴史」(今野真二)


図書館にて借出し:


振仮名の歴史 (集英社新書)

振仮名の歴史 (集英社新書)


振仮名(ルビ)について関心を持ったのは確か、柳瀬尚紀氏が翻訳にまつわるエッセイで、ルビを駆使することで
表現の可能性が広がるのだ云々と力説しているのを読んだのがきっかけでした。


本書ではその多彩な表現方法例を、まずサザンオールスターズの歌詞から挙げることでグッと読者を引き寄せ、そこから
歴史的な経緯を順々にわかり易く説明してくれます。「読み」だけではなく「表現」としての振仮名が非常に古くから
存在していたことが良く分かります。一見奇天烈なサザンの歌詞表現も、歴史を遡れば決して新規なものではないのですね。
とてもためになる一冊でした。



日本語は天才である (新潮文庫)

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