「スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー」(2006)


レンタルDVDにて観賞:




●映画公式サイト:http://sketch.cinemacafe.net/

●参考:フランク・ゲーリー(Wikipedia)


キュビズムの彫刻のような建物を作る建築家。デュッセルドルフには彼の手がけたメディア・センターが建っていて、
いつ見ても変な建物だなーと思っていました。私好みではないけれど、一度見たら忘れられないインパクトを残す建築群。


映画を観ると、その製作過程も建築家というより自由奔放なアーティスト気質に溢れたものだということが良く分かりました。
顧客と話しながら、わわーっとボンヤリしたフォルムのスケッチを描き、その後スタッフと一緒に「こんな感じ?うーんなんか
この辺がキモチワルイ」とか言いながら模型をパキパキ作り、これをどうやって図面に起こすのかと思ったら、後でスタッフが
模型の形態情報をコンピューターに取り込んで、3Dから断面図から部材発注まで出来るようなソフトを開発してあるのです。


いやー技術の進歩って素晴らしい。発案段階でどれだけイマジネーションに富んでいても、建築の場合一旦それを細分化して
大勢の人が関わってもきちんと再構成できるようにしておかないと実現できないわけで、あんなぶっとんだフォルムのものは
コンピューター無しでは絶対実現不可能。今の時代に生まれて良かったねゲーリーさん、としみじみ思ってしまった私でした。




映画的建築/建築的映画

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