「キリストの身体」(岡田温司)
図書館にて借出し:
- 作者: 岡田温司
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/05/01
- メディア: 新書
- 購入: 6人 クリック: 26回
- この商品を含むブログ (22件) を見る
『マグダラのマリア』『処女懐胎』に続く中公新書・キリスト教図像学三部作の完結編。図版も豊富でとても面白かったです。
非信者として不謹慎な言い方を許してもらえるのならば、「神の子としての人間・キリスト」というのは大した発明だなあ、
と感心しました。血も涙も流す肉体を持った人間としてのキリストの存在が、多くの人々の間に共感作用を生んでいくのです。
キリストの身体の痛みを自分の痛みとして分かち合うこと、そこに単なる規律や哲学を超えた絶大なる信仰が芽生える契機が
あるように思えます。それが愛、ということなのでしょうか…。
聖遺物崇敬の心性史 西洋中世の聖性と造形 (講談社選書メチエ)
- 作者: 秋山聰
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/06/11
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 58回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
↑これも読みたい。