「日本語ヴィジュアル系」(秋月高太郎)

図書館にて借出し:



この本ょんだらギャルっぽぃ文章がヵヶるヵな?。。。と軽ぃ気持ちで借りたんですが、意外とまぢめで
ふヵぃ内容でした。。。って既に面倒くさくなってきたので普通のかなづかいに戻します。


「っっっ」や「ーーー」の多用、「あ”」のような読めない濁音仮名、「いいぢゃん」みたいな「じ」と「ぢ」の意図的誤用、
「ぁぃぅぇぉ」他小さい仮名文字の活用などなど、一見軽薄で大人気ない仮名遣い(著者は「ネオかなづかい」と総称している)
ですが、これらの表記の揺れには長年の試行錯誤の歴史があり、PCやケータイによる<入力>という特殊事情が後押ししたとはいえ
決して突拍子もないものではないことが、一つ一つ丁寧に解説されています。


むしろこれらの新しい表記をもっと活用し、一層現実に即した仮名づかいの法則を決め直すべきではないか、と一応著者は軽く提言して
いますが、もちろん著者本人もそんな提言が一般的になるとは考えていないでしょう。基準を決めた時点でそこから逸脱しようとする
イタズラ心こそが新たな表記を生むわけですから。
文字と戯れながら残っていくものは残っていく、そんな印象を強めた楽しい本でした。