「また会う日まで」(ジョン・アーヴィング)


図書館で借出し。著者最長!と謳う割には意外と厚くない、と思ったら上質の薄い紙を使ってました:


また会う日まで 上

また会う日まで 上


また会う日まで 下

また会う日まで 下


前作の「第四の手」が個人的にはホニャララな出来で、あんな感じでこれだけ長かったらもう絶交だ!と
覚悟?して読んだけれど、これは長いなりに最後まで楽しめました。
そうはいっても以前のように、生きたまま心臓を鷲掴みにされるような暴力的な感動は味わえなくて、
アーヴィングにしてはちょっとまったり。前半の幼児○○は延ばしすぎ、終盤の父親との絡みは急ぎすぎ。


さすがに付き合い長いからこっちも押さえどころを分かってて面白がれる(アカデミー賞授賞式の描写とか
ファンには嬉しい)けど、アーヴィング作品の中で最初にこれ読んだらうんざりしそう。
「ガープ」〜「サイダーハウス」あたりが私にとっては絶頂期だったみたいで…ちょっと寂しい。




The Electric Michelangelo

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↑も含めて欧米の刺青ってどうも雑な印象を受けてしまう。タニザキを見習え!