「パンズ・ラビリンス」(2006)


UK版DVDにて鑑賞(西語音声・英語字幕):


Pan's Labyrinth ●日本公式サイト:http://www.panslabyrinth.jp/


今年のアカデミー賞外国語映画部門では、これとドイツ映画「善き人のためのソナタ」とでは
どっちが受賞するか?とドキドキしてました。当時「善き人…」はすでに鑑賞済
心情としてはこちらを応援していたものの、TVで「パンズ…」の特集を観た時は
「こりゃあ『パンズ…』が獲るかも…」と思ってしまいました。そのくらい映像が美しい。


結果的には淡々とした説得力を持つ「善き人…」が受賞しましたが、映画の特性である
映像の喚起力という点では「パンズ…」が圧倒していると思います。


おとぎ話の枠内で話をまとめつつも、苦い現実を絶妙に反映させた秀逸な寓話でした。
幾つかドギツイ暴力描写等があるので、子供向けのはずなのにUK版では18禁になって
しまいましたが、やっぱりこれは青少年にも観せたいなー、でもトラウマになっちゃう
子供もいるかもしれんしなー、と鑑賞後は勝手にうろうろ悩んでしまいました。
そういった意図と結果がチグハグなところがまた良いのかも。