「みえない雲」(G・パウゼヴァング)
先日観た映画のフォローアップとして:
●映画感想:http://d.hatena.ne.jp/shippopo/20061020
- 作者: グードルンパウゼヴァング,Gudrun Pausewang,高田ゆみ子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 文庫
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映画と比べると、大筋は変わらないが原作の方がより生真面目で読者に具体的な行動を呼びかける面が強い。映画は恋愛要素を強くしてもっと情に訴える仕掛け。
原作にない恋愛が追加されると、私の場合「ええいどいつもこいつも愛とか恋とか入れとけば勝手に感動すると思って!!」と大抵かえってムカツクことが多いのだけど、この映画に関してはそういう感情は起こらなかったな…むしろ映画全体に潤いが出て良かったと思う。
原作では冒頭から早速警報が鳴り渡るのだが、映画ではそれ以前の「普通の生活」を丹念に描いていたのも効果を挙げている。
とにかく映画は主演の女の子が本当に良くて、それが映画に説得力を与えたのだと思う。役者って大切。
なにはともあれ映画は日本では来年公開、映画も原作も注目されてほしいと思います。