雑誌「DeLi」第6号(沖積舎)


デリ―Deutsche Literatur (Nr.6)

デリ―Deutsche Literatur (Nr.6)


●公式サイト:http://www.h7.dion.ne.jp/~deli/index2.html


5月発行の予定が延びに延びて8月に、オンライン書店にデータが挙がってきたのがその1ヶ月後、ということでようやく購入。


ページ数も減って、色々な意味でイッパイイッパイな感じは否めない。定期購読をしたいとは思っているが、刊行自体が不定期すぎるのでちょっと二の足を踏んでしまう。こういうのは未来への投資と割り切ってお金を出すべきなのだろうか?一読者としては悩ましいところ。


一番楽しみにしていたのは何と言ってもダニエル・ケールマン「ぼくとカミンスキー」の抄訳。今ドイツで本当に人気のある作家なので、日本語版刊行!の前祝いかと思ったけど、そういう情報はなくてガッカリ。
抄訳はほんの触りだけだったけど充分面白さは伝わってきたので、ぜひ全訳が読みたいんだけどなあ。ぐずぐずしてるとドイツ語もっと勉強して原書で読んじゃうぞ!と脅しをかけておこう(ははは、いつのことやら)。


他に面白かったのはトルコ系移民の作家フェリドゥン・ザイモグルの短編。たまたま今朝TVでイスラム関係の報道を観ていたら、彼がコメンテイターとして出てきてビックリ。これでしっかり名前が頭に叩き込まれました。
調べてみると著作も多いし、ドイツでは既にベテラン作家なのですね。今後も注目しなくては。


さて、第7号はいつ出るのかな…。


Ich und Kaminski

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De Vermessung Der Welt

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こちらの新作は「Measuring the World」のタイトルで英訳が決定済。日本も続けー!



Zwoelf Gramm Glueck. Erzaehlungen

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