「Die Apothekerin(女薬剤師)」(1997)


深夜TVにて観賞。ヨルゲン・フォーゲル(Jürgen Vogel)の出演映画はなるべく観ようと心掛けているのです。ちょっと不安定な感じの若者を演じさせるとピカ一で、最近は制作にも積極的に参加している若手実力派の役者さんであります。
最新作「Der freie Wille」も観たいんだけど、かなりシビアな内容らしいので映画館まで行く気力があるかどうか…。


原作はこちら。著者はドイツではベストセラー常連のミステリ作家:


女薬剤師

女薬剤師

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主演のカーチャ・リーマン(Katja Riemann)も女性のちょっとした愚かしさを上手く見せる女優さん。演出は、進め方によっては俗っぽい展開を思いきり逆手に取って、かなりブラックな笑いに転化させてました。ひえーひえーと言いつつ最後まで観ちゃったもんね。


映画のあと原作も借りて読みました。大掛かりな犯罪ではないけど自分のささやかな欲望を優先したいあまりにちょっとした悪事に手を染める…みたいな女性の心理描写の巧みさが持ち味かな、と思いました。
全然リアルな話じゃないけど、ちょっと身につまされるところも。


それにしてもヒロインの堂々たる「だめんず・うぉーかー」ぶりには泣けてくるです。