「Es lebe die Liebe」(1944)


デパートのワゴンセールで3ユーロで購入。Black Hillという会社で出している「Deutsche Filmklassiker(ドイツのクラシック映画)」というシリーズの1作。
せっかくなので同じシリーズで5本ほど買ってみたのでした。

●DVD情報(Amazon.de):http://www.amazon.de/gp/product/B00099IGIU/


ナチ娯楽映画の世界

ナチ娯楽映画の世界


この本自体は未読だが、出版当時の書評は目にしていたので、ナチス時代にプロパガンダ映画とは別に純粋な娯楽映画が多数作られていた、という情報だけは持っていた。
今回いろいろ買ってみたのも、そのことが頭の隅にわずかながら残っていたから。


この映画なんて正にその娯楽映画の典型。他愛のない男女の恋の駆け引きの合間に、歌や踊りなどのレヴュー(宝塚みたいなの)の場面が取り込まれている。
戦時中によくここまでゴージャスな作りに、と思う反面、戦時中だからこそこういう華やかな娯楽が必要だったのかな、とも推測する。ほとんど屋内シーンばかりなのは、屋外が爆撃で悲惨な状況だったことの裏返しなのかも。


この主の映画、モノがモノだけに検索をかけても日本語や英語ではそうそう大した情報が入手できない。(ドイツ語のサイトもまだ適切なところが見つからない)やっぱり上記の本を買って読むのが一番手っ取り早いかなあ。


【参考(wikipedia.de)】
●Erich Engel(監督):http://de.wikipedia.org/wiki/Erich_Engel
●Johannes Heesters(主演):http://de.wikipedia.org/wiki/Johannes_Heesters
●Lizzi Waldmüller(主演):http://de.wikipedia.org/wiki/Lizzi_Waldm%C3%BCller


女優さんは撮影の翌年、ウィーンで爆撃に巻き込まれて亡くなられたのだそうだ…ううーん、痛ましい…。



あと4本あるので、引き続き観賞する予定。



ウーファ物語(ストーリー)―ある映画コンツェルンの歴史

ウーファ物語(ストーリー)―ある映画コンツェルンの歴史

  • 作者: クラウスクライマイアー,平田達治,宮本春美,山本佳樹,原克,飯田道子
  • 出版社/メーカー: 鳥影社
  • 発売日: 2005/01/15
  • メディア: 単行本
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これも読みたい…でも高いな…誰かに買わせるかな(え?)。