「太陽の塔」(森見登美彦)


太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔 (新潮文庫)


いやーこれは読んでてすんごく楽しかった!
内容は「NHKにようこそ! (角川文庫)」系というか裏「電車男」というか、要は非モテ男の妄想炸裂話なんだけど、さすが京大生(?)、自己弁護力というか己を正当化するレトリックがお見事で、にやにや笑っちゃいました。


この内容で日本ファンタジーノベル大賞に応募しよう!という発想もおかしいけど、本当に大賞をあげちゃう選考委員もお茶目だ。文庫本の解説を本上まなみに書かせているのがまた笑える。世界はファンタジー(=妄想)に満ちているのだなあ。