「本格小説」(水村美苗)

一時帰国時にブックオフで購入。

本格小説〈上〉 (新潮文庫)

本格小説〈上〉 (新潮文庫)

本格小説〈下〉 (新潮文庫)

本格小説〈下〉 (新潮文庫)


この人の作品とは何故か昔から肌が合わなくて、この小説にしても、題名の付け方とか長い前置きとか、本筋に至るまでの成りゆきからして全く気に入らないのだった。なんでこんなに受けつけないのか色々と考えてみたが、なんだか理屈以前に生理的嫌悪感が先に立っているような気がしてきたので詳細は略。じゃあ読まなきゃいいのにとも思うのだが、なんだかんだ言って読んでるところがまた自分でも嫌。


本筋自体は「嵐が丘」と「桜の園」をリミックスして舞台を戦後日本に置き換えたもので、上手くまとめていると思う。どちらかというと「桜の園」パートの方が伸び伸びしてるような気がした。