「Bride and Prejudice」(2004)
ジェイン・オースティンの「高慢と偏見(Pride and Prejudice)」のBollywood(インド娯楽映画)風味。監督は「ベッカムに恋して [DVD]」のグリンダ・チャーダ。
公式サイト(英語):http://www.miramax.com/bride/
舞台は現代のインド。美しく成長した四人姉妹の中でもひときわ美人の次女・ラリータと知人の結婚式に出席するためにやってきたアメリカ人・ダーシーは一目で恋に落ちるが、お互いの偏見とプライドが邪魔をしてなかなか素直になれない。恋のライバルも現れて事態はますます複雑に…。
J・オースティンとBollywood。趣きは異なれど、どちらも一流のエンターテイメント。ということで意外なほどすんなりと話が噛み合ってしまった。原作を知っていると「あーアレがソレなわけね」とクスクス笑えるけど、知らなくても全く問題なし。名作はいくら使い回しても古びないもんですね。
Bollywoodに期待する「歌って踊って大賑わい」もしっかり用意されていて喜ばしい限り。とにかく冒頭の結婚式からみんな踊る踊る!
本場のインド映画だと踊りが勝手に盛り上がっちゃって見慣れない観客は置いていかれちゃうことも多いけど、その辺の匙加減は監督も心得てるようで、ダレそうになるときちんと本筋に戻ってくる。個人的にはもーっとハジケてくれても良かったけどね。
それにしてもインドの女優さんはおメメぱっちり、唇ぷっくり、身体の線もふくよかで本当に美人だなー。インドのスター男優は個人的に???なタイプが多いけど、女優さんはとっても素敵♪ 私の中のガハハおやじがつい喜んでしまいました。
不機嫌なメアリー・ポピンズ―イギリス小説と映画から読む「階級」 (平凡社新書)
- 作者: 新井潤美
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2005/05/01
- メディア: 新書
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オースティンの「エマ」「高慢と偏見」の小説と映画の関係について1章割かれている。この映画を観る際にも大変参考になりました。ああここでは階級差が文化の差に置き換えられてるんだな、とか。