「Herr der Diebe（どろぼうの神さま）」

●映画公式サイト（独語）：http://www.herrderdiebe-derfilm.de

新年最初の映画はこれにしようと決めていたので、雨の中がんばって観てきました。

叔母夫婦から逃れてヴェネツィアへたどりついたプロスパーとボーの兄弟は、同じような境遇の子供たちと映画館の廃虚で暮らすようになる。
彼らのリーダーは「どろぼうの神さま」スキピオ。出来ないことは何もない神出鬼没のどろぼうだ。私立探偵のヴィクトールの追跡をかわしながら生きていく子供たちだったが、ある盗みの依頼を引き受けたことから状況に変化が…。

いかにも子供向けだなーという演出が多々あったり、そこはもっと金かけろよ！と思った部分もありました（特にクライマックス）が、子供たちをはじめ役者陣の熱演ぶりが良かったので、ここはまあ大目に見ようかなという感じ（←偉そう？）。
ボー役の子は本当に可愛かった♪ スキピオはもうちょっとさっぱりした顔の方が日本では受けそうな気がするけどね。成長したらＦＣバルセロナのデコになるのかな？と思っちゃいました（分かりにくい喩えやなー）。個人的にはバルバロッサに大ウケ。

全９８分というかなり切り詰めた時間の中でやりくりしていたので、テンポがいい反面もっと「ため」の部分が欲しかったなあと残念に思うこともしばしば。子供が早く大人になりたいと焦る気持ちや、大人が子供に戻れない悲しみなどをもう少し書きこんで欲しかったのだけど、基本的に子供・家族向け映画だからしょうがないのかなあ。まあおかげで退屈はしなかったです。

どろぼうの神さま

フンケ・ブーム、来るかな？