「未亡人の一年」(J・アーヴィング)

未亡人の一年〈上〉 (新潮文庫)

未亡人の一年〈上〉 (新潮文庫)

未亡人の一年〈下〉 (新潮文庫)

未亡人の一年〈下〉 (新潮文庫)


大切な人を失った悲しみは、たとえどれだけ時が流れようとも癒えることは決してないのだけれど、それでも一日一日を精一杯生きていれば少しずつ強くなって、いつかその悲しみをしっかりと受け止められるようになれるかもしれない…そんな風に感じた作品でした。


相変わらずアーヴィングの小説には心を揺さぶられっぱなしで、泣いて笑って赤面して憤慨して…とあちこち振り回されるもので、読み終わってからも平常心に戻るのに半日くらいかかってしまいました。今もまだぼーっと反芻してます。



以下、読んでいて連想した作品:


偶然の旅行者 特別版 [DVD]

偶然の旅行者 特別版 [DVD]

息子を失った悲しみを素直に表に出せないために妻との関係も悪化してしまった主人公と、そんな彼の前に突然現れた風変わりな女性との交流。アン・タイラーの原作(「アクシデンタル・ツーリスト (Hayakawa Novels)」)も良かった。



イン・アメリカ/三つの小さな願いごと [DVD]

イン・アメリカ/三つの小さな願いごと [DVD]

 
2歳の息子を失った家族が新天地アメリカで懸命に生きていく姿を描いた、半分実話に基づく映画。親が子供を思いやる以上に子供が親を思いやるけなげさに心を打たれる。最後の願いごとには思わず涙ナミダ…。



The Romantic

The Romantic

小さいときに母親に捨てられた少女と、隣家に養子として迎えられた少年との愛情とそのすれ違いを描いた小説。求む翻訳!



スパイたちの夏

スパイたちの夏

イボタノキ(privet)つながり(笑)。
正確にはセイヨウイボタ(西洋水蝋)で、日本のイボタノキとは少し異なるらしい。
欧米では生け垣としてよく使用されるとのこと。実際の樹はこんな感じ↓:
http://www.botanic.jp/plants-sa/seibot.htm (「ボタニックガーデン」より)