「文学刑事サーズデイ・ネクスト(1) ジェイン・エアを探せ!」(J・フォード)


文学刑事サーズデイ・ネクスト〈1〉ジェイン・エアを探せ!

文学刑事サーズデイ・ネクスト〈1〉ジェイン・エアを探せ!

(今月20日に文庫版が出る予定)



なんというか、「文学刑事」って響きだけで萌えますね私は!


パラレル・ワールドのイギリスが舞台で作品中には過去の名作からの引用多数、という私好みの設定で、楽しく読みました。著者は元々映画監督を志していたということで、なるほど読んでパッと頭の中に浮かぶイメージがとても明快でチャーミング。これもすぐ映画化しちゃうんじゃないの?


少し不満だったのは悪党ヘイディーズの能力が今一つ不明瞭でどのくらい強いのかよく分からない事と、あと犯罪の動機づけかなあ。ハリポタだってもうちょっとしっかり悪役の内面まで書いてるのに、今どき「悪のための悪」なんてもう流行らないよ。


まだまだ続きがあるそうなので、機会があったらぼちぼち読んでみようと思います。