”La Sombra del Viento”(Carlos Ruiz Zafon)


旅先でも大きめの本屋さんを見かけたら入る。
その言語が読めるとか読めないとかは、もはや問題ではない。
まあ一種のビョーキだと思っていただいてよろしい。


スペインでも本屋さんに入った。
平積みで目につくのは、スペインに限らずいまや欧州で大人気の Carlos Ruiz Zafon「La Sombra del Viento(風の影)」。
表紙に「50刷版」の数字が大きく踊る。
(この本に限らず表紙に「○○刷版」を謳って売行きをアピールするのがスペイン風らしい)
かなり前に出たはずなのだが、まだまだ売れている模様。


話題につられて少し前に私は英語版(「The Shadow of the Wind」)で読んだのだが、うーん何故そこまで売れるのか正直わからんかった。良くも悪くも泥臭いというか、垢抜けない印象を受けた。
舞台は第二次大戦後のバルセロナだが、人物造型はディケンズ調、話の展開はややゴシックホラー&韓流ドラマ、って感じ?あれ、こうやって書くと結構面白そう(笑)。


まあ本が沢山出てくるので(主人公の家は古本屋なのだ)それだけで本好きは喜んでしまうんですけどねー。
映画「ナインスゲート」の宗教(というかオカルト)色を薄めたような話、と言えば分かる人には分かっていただけるでしょうか。
あれ?やっぱり面白そうだな(笑)。


The Shadow of the Wind

The Shadow of the Wind


La sombra del viento / The Shadow of the Wind (Autores Espanoles E Iberoamericanos)

La sombra del viento / The Shadow of the Wind (Autores Espanoles E Iberoamericanos)