「函館水上警察」(高城高)


図書館にて借出し:


函館水上警察

函館水上警察


夏に訪れて以来すっかり気に入ってしまった函館。いろいろ関連書を探っているうちに知ったのがこの小説です。
著者は40年ほど前にハードボイルド小説で人気のあった方とか。コウジョウ・コウとお読みするそうです。


明治維新後、外国船が頻繁に出入りする函館港周辺の治安と安全のために尽力する警察の物語。
函館は著者の生まれ故郷ということで、明治時代の町並みが目の前に広がるような緻密な構成です。
こういう土地に根付いた物語を紡ぐには、綿密な資料準備とその土地への愛情が欠かせないということが実感できます。
慣れない船舶用語にやや戸惑いましたが、それでも充分楽しかったです。また函館に行きたくなっちゃいました。




警視庁草紙〈上〉―山田風太郎明治小説全集〈1〉 (ちくま文庫) 警視庁草紙〈下〉―山田風太郎明治小説全集〈2〉 (ちくま文庫)

時代背景から↑なんかを思い出しました。明治は時代の立役者が沢山居るから小説にしても盛り上がりますねー。