「アウェイ･フロム･ハー 君を想う」(2006)

レンタルＤＶＤにて観賞：

アウェイ・フロム・ハー 君を想う <デラックス版> [DVD]

長年連れ添った老夫婦。しかしアルツハイマーの症状を自覚した妻は自ら施設に入ることを決める。後日面会に赴いた夫だが
妻は夫の顔を忘れ、しかも同じ施設の男性に恋をしていたのだった。これは私に対する罰なのか？愕然とする夫。何故なら…。

この手の老夫婦ものの話は得てして献身的かつ感動的になりがちで、もちろんこの作品もそうでない訳ではないのだけれど
独特の捻りが効いているので、観終わってからなんとも苦い後味が残りました。ああ夫婦って結婚って人生って…と、あれこれ
考えてしまいます。でも誰かとずっと関係を続けていくって、こういうことなんですよね。

原作を読んでいたので展開は分かっていましたが、妻役のジュリー･クリスティを始めとする役者達の表情がとても素晴らしく、
目が離せませんでした。地味ながら忘れがたい一作となりそうです。

イラクサ (新潮クレスト・ブックス)

原作収録の短編集も是非。