「Die weisse Massai(マサイの恋人)」(2005)


先日読んだ「マサイの恋人」の映画化作品。レンタルDVDにて観賞(独語音声・独語字幕)。
●原作感想:http://d.hatena.ne.jp/shippopo/20060609
●DVD情報(Amazon.de):http://www.amazon.de/gp/product/B000EBGCCU/


原作を読んでいたので比較的冷静(?)に観る。
原作では何度も病気になったりスイスへ戻ったり役所にたらい回しにされたりしているのだが、その辺はなるべくすっきりとまとめている。人物関係もかなりシンプル。


でもまあ基本的には原作に忠実。
私にとって最大の欠点は、主人公が惚れこむマサイ族戦士のルケティンガ(映画ではルマリアン)がそんなに「美しい男」に見えなかったこと。まあこれは好みの問題だからしょうがないけど、もっとフェロモンむんむんタイプじゃないと説得力がないような気もする。だって一目惚れってそういうことだよね?


なるべく主人公に共感できるように描いたつもりなのだろうけど、やはり映画というのは(自己陶酔が可能な原作とは違って)完全一人称は無理があり、その結果主人公のお騒がせ振りが客観的に描写されてしまい、つい苦笑してしまう。ほんとようやるわ、である。巻き込まれた周りも大変だっただろうなあ。


ネットで原作の感想などチェックしていたら下記のような分析があって、爆笑しながらも頷いてしまった。あまりに適確すぎて笑える!


●「マサイの恋人」に見るリゾート愛 (one-love club)
http://www.cc-net.or.jp/~onelove/bunka1.htm#9