最近読んだ本から

なんだか最近また忙しいぞ…。

 

熱帯

熱帯

 

 「小説についての小説」は、本読みにはひときわたまらない魔力を持っている。作家にとっても一度は書いてみたくなる題材なんだろうな。モリミン(笑)がそれを書くとはちょっと意外だったけど、この手にありがちな頭かちかちでブッキッシュな内容にならずに、なんとなくほんわか仕上げてくるのが彼らしくて良かったです。

 

キマイラ (新潮・現代世界の文学)

キマイラ (新潮・現代世界の文学)

 

 小説内では言及されなかったけど、マキさんの祖父の図書館に必ずあったであろう一冊。私にとって「千一夜」絡みの小説といえばこれ。

物語を「構造」で読ませる面白さを最初に教えてくれたのも、この『キマイラ』だった。ああ復刊してくれないかなあ。でもジョン・バースなんて今は誰も読まないのかなあ。

 

太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔 (新潮文庫)

 

 モリミンのデビュー作。これをファンタジーノベル大賞に応募したというのもスゴイけど、大賞をあげちゃうのもスゴイ、と当時大変感心したものでした。

一時期行き詰っていたようだけど、最近は順調に新刊も出ていて嬉しい限りであります。