「Mr.Penumbra's 24-Hour Bookstore」(Robin Sloan)


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こちらの紹介文を読んで興味を持ちました:
『「紙媒体vs電子書籍論争」を連想させる軽くて深い風刺小説』(洋書ファンクラブ)
『これを読まずして年は越せないで賞』番外編その4(同上)


筋書き自体はファンタジーの常道を押さえつつも、活版印刷時代の稀覯本の世界とkindleに代表される電子書籍の世界が上手く接続されていて、活字中毒には特に楽しめる内容。魔法の呪文を解くために必要なのは主人公の成長や賢人の知恵じゃなくて、Google主催のクラウド・ソーシング・プロジェクトだったのか!?みたいなノリが現代的でなんとも可笑しい。Google命!のヒロイン・Katは世のギーク達の憧れなのかしらん。


上記の記事でも触れられているけど、アメリカ西海岸vs東海岸という文化の衝突、という要素も多分に感じ取れました。この辺は最近興味を持っていて、これからもチェックしていきたい分野です:


◆参考:「好き好き大嫌い〜アメリカ西海岸」文化系トークラジオLifeアーカイブ)*Podcast
あ、考えてみれば↑で最初に紹介されている『グレイトフル・デッドマーケティングを学ぶ』の訳者は洋書ファンクラブの主催者・渡辺由佳里さんなのだった…かぶって当然かも。


ウェブ×ソーシャル×アメリカ <全球時代>の構想力 (講談社現代新書)

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↑も勉強になった本。